宮ヶ瀬湖北・権現平~南山(2019/2/17)
2019 / 02 / 22 ( Fri ) 江戸時代、枯野見と言う風習があった。『精選版日本国語大辞典』によれば、「冬の暖かい日に郊外の枯野を見に行くこと。江戸では、向島の長命寺から白髭あたりの冬景色を見ることをさした」とある。吉川英治の『松のや露八』には「『虫聴』だの『千鳥聴き』だの『枯野見』などという遊びは、遊びに飽いた江戸人だけが思いついてする遊びであった。」、岡本綺堂の『半七捕物帳 薄雲の碁盤』には「『枯野見なんて云うのは、今どき流行りませんね。雪見だって、だんだんに少なくなりましたよ』と、徳次は笑った。」とあるそうだ。江戸後期の十方庵敬順の紀行文集『遊歴雑記』には、枯野見に便利な携帯焜炉と茶道具が登場する。 スポンサーサイト
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西丹沢・大野山 格好の展望台(2019/1/26)
2019 / 02 / 22 ( Fri ) 家族とその友人と、富士山の眺めを楽しむ軽いハイキングをすることにした。ヤマレコの地図で物色して白羽の矢を立てたのが、西丹沢の低山・大野山(723m)。御殿場線の谷峨駅から歩いて登れ、山頂が牧場になっていて、富士山、丹沢、箱根の眺めが良いという。 ![]() ![]() |
南薩摩山めぐり~その1
2019 / 02 / 18 ( Mon ) 2/1~5の5日間、知覧観光と開聞岳をメインに、南薩摩を満喫してきた。
静岡出身の私としては、鹿児島空港の脇に広がる茶畑を見たときから、親近感でいっぱいに。 旅先で出されるお茶は「まずい」ことがほとんどだが、知覧、坊津(秋目)はおいしいお茶をいただいた。 私にとって、お茶がおいしいって、すごく大事なポイントなのだ。 鹿児島、とても素敵なところだった。 さて、今回登った山は、金峰山、開聞岳、野間岳、磯間嶽。 観光は、知覧の他、南さつま海道八景めぐり、指宿砂蒸し、開聞岳の眺望めぐり。 忘れられない出会いは、笠沙美術館の管理番をしていた、元遠洋漁業漁師さんと黒瀬杜氏さん。 じっくりと南薩摩を味わいつくす旅ができ、この上なく満ち足りた気持ちで帰ってきた。 1日目。鹿児島空港でレンタカーを借りて、金峰山(きんぽうざん)へ。 40周年の折、奥秩父にある金峰山の信仰の道=御嶽道についていろいろ調べたことが思い出される。 不思議な縁だ。 こちらは「きんぽうざん」と呼ぶが、由来は同じ。蔵王権現を祀る、修験の山である。 ![]() 金峰山神社から、中岳、東岳、北岳とめぐる手ごろなコースを歩いてみた。 全部回っても、駐車場から小一時間なので、貴重品とカメラだけを持って出発。 ![]() 神社の脇から、照葉樹林の中の道を登っていく。 山頂近くまで来ているので、なだらかで登山道と言うより、散策路という感じ。 ![]() 山頂近くの展望所からは、開聞岳が見える。 (ツル?のくちばしの先あたり) ![]() 金峰山山頂標識。 この日は風が強く、セルフで撮るのも大変だった。 ![]() このあと、一旦駐車場に戻って、北岳へ向かう。 野間岬、野間岳が見えたのだけれど、風の強さに長居できず。 下山後は一路知覧へ。 50歳という年齢で訪れる知覧は、若者を特攻作戦に送り出した大人の側の責任を考えさせられた。 この日は、特攻の母と呼ばれる、鳥濱トメさんが営んでいた富屋旅館に泊まる。 さて、この旅館の看板。 これは、実際にはあり得なかった構図なのだが、そこにトメさんの思いが込められているという。 この写真に込められた思い、みなさんはどう感じるだろうか? ![]() 2日目。開聞岳登山。 知覧から開聞岳へ向かう道は、高台に広がる茶畑の中を走っていて、まるで牧ノ原台地(静岡)のよう。 茶畑越の開聞岳を眺めながら、麓にある登山口へ向かった。 登山者用駐車場のある開聞岳キャンプ場から見上げた開聞岳。 葉を落とした樹々が点在する芝生の広場に、さんさんと陽が射して、冬とは思えない穏やかさ。 ![]() 標識を頼りに歩いて行くと、2合目登山口。 開聞駅近くに1合目があるので、車で来ると、2合目からのスタートになる。 ![]() ここから山頂まで、ほぼ均等に合目標識がある。 日帰り装備で歩くと、だいたい20分で1合くらいのペースだった。 4合目あたりまでは、照葉樹林の中を、火山らしいザレた道が続く。 5合目に展望所が設けられている。樹林の合間から、東側の展望がのぞく。 7.1合目は、眼下に東シナ海がドーンと広がり、解放感あふれる展望場所。 ![]() が、写真にすると海しか写らないので、展望写真はなし(笑)。 登山道が西側斜面を回りこむようになると山頂も近づく。 これはその辺りで広がる西側の展望。 ![]() 7~9合目は、2ヶ所ほどはしごがかけられ、岩がごろごろしたところを登っていく。 足元には霜柱も残っていて、900mを超える標高を感じさせる。 ちょうど麓の街で正午を知らせる音楽が鳴り響く頃、山頂到着。 それなりに登山者もいて、賑やか。 岩の上でひなたぼっこしながら、行動食をつまむ。 いい眺めだ。 ![]() のんびりしていたい気持ちもあるが、まだまだ見てみたい景色が待っているので、 早々に山頂を後にする。 下山は1合15分くらいのペースだった。 午後2時をまわる頃、まだ2~3合目ですれ違う登山者もいて、意外だった。 夕景でもみるのだろうか? このあと、海沿いの展望所、火の神公園、大野山展望所などに立ち寄り、 いろいろな開聞岳の姿を楽しみながら、今日の宿、秋目の民宿へ向かった。 ここは、鑑真和上が上陸した地とされ、鑑真記念館がある。 民宿でお風呂の支度が整うまで、のんびりと夕景を楽しんだ。 ![]() 夕食は、秋目でその日にとれたクロダイや、モンゴウイカなど、魚づくしの料理をいただく。 明日は、昼頃から雨予報。 野間岳は、野間神社からのピストンに変更。 (その2へつづく) |
道志・今倉山、二十六夜山~大展望と晩秋の色~(20181117)
2018 / 11 / 20 ( Tue ) 849に都留市駅で電車を降りると、あれっ、一人足りない?? 何某さんが京王線車内で眠ってしまい、高尾山口まで乗り過ごしてしまったという。仕方ないので、タクシーで追いかけてもらうことにして、915発のバスに乗る。ところが! 富士急の次の電車がつくのは917なのだ! しかも、運転手さんは915にバスを転がしてくると、「ちょっとトイレ」と言って消えてしまった。おお、トイレが長引いてくれれば、917に着く何某さんも駆け込めるのではないか? 一同、「もっとゆっくりトイレして」「ついでに大きいのも…」と必死で祈ったが、運転手さんの膀胱には通じなかったようで、バスは無情にも出発した…。それにしても、917に電車が着くのに915発にするとは意地悪だ。おまけに最新のホームページには「910発」と掲載されている(↓)。どうなっておるのか! |
盆栽火山群? 那須茶臼岳・南月山(20181009)
2018 / 11 / 20 ( Tue ) 528京王多摩センター発で新宿へ。そこから大宮に行き、706のやまびこに乗る。宇都宮あたりはどんより曇り、日光連山も雲で見えない。残念、これでは登山は無理かなと思っていたら、北に向かうにつれて明るくなり、那須は稜線が見えた。雲間からは西の青空も見える。よっしゃ! 754那須塩原着。805西口発の始発バスに乗る。乗り口で「二日間乗り放題切符」というのを売っている。ロープウェイ駅まで単純に往復するより安く、途中下車もできて便利らしい。2600円出して購入。バスは黒磯駅を経由してからゆるゆると那須高原を登ってゆく。920ロープウェイ駅。残念ながらガスっている。940の便で山頂駅へ。ガスが薄くなって陽光が指し、ガスの切れ間から茶臼岳の溶岩ドームが見えた。二度目の「よっしゃ!」 |